AGA治療薬の基本となる3種類の薬
AGA(男性型脱毛症)
- 2021/11/27
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AGA治療は主に投薬による治療です。各クリニック毎メーカーなどは異なるものの、基本的には使用される薬の成分は同じもので主に3種類。それぞれの薬にどんな成分があるのかチェックするようにしましょう。
フィナステリド
AGA治療が一般的になったのは、このフィナステリドが「プロペシア」という商品名でAGA治療薬として国内ではじめて承認されたことが大きいでしょう。以後、複数のジェネリック医薬品が登場しています。
経口タイプのAGA治療薬で、もともとは前立腺肥大や前立腺がんの治療薬として開発された医薬品です。副作用として異常発毛が起きたことから発毛剤としての用途が広がりました。
フィナステリドの効果
AGA(男性型脱毛症)の原因と言われる5αリダクターゼ還元酵素やDHT(ジヒドロテストステロン)といった男性ホルモンの働きを抑制し、脱毛を防ぐ効果があります。基本的には脱毛を抑制するディフェンスの効果が主とされますが、臨床データでは一部発毛効果もあるとされており、人によっては発毛効果も見込めると言われています。
フィナステリドの服用方法・用法・用量
一日一回一錠服用。24時間毎、毎日決まった時間に服用するのが良いとされています。夜飲み忘れてしまう人などで、毎朝服用する人もいます。含有成分量が異なる場合があるので必ず医師の指導の下服用してください。
フィナステリドの料金(月額)
各クリニック毎に処方しているフィナステリドが異なるので、料金もクリニック毎に異なります。国内正規品のプロペシアが最も高額で、次が国内ジェネリック品。海外ジェネリック品や、院内調合のオリジナルフィナステリドなどはそれよりも安価な場合が多いです。
参考例:
プロペシア:7,000~10,000円
ジェネリックフィナステリド:2,000~5,000円
海外ジェネリック・その他:2,000~3,000円
フィナステリドの副作用
性欲減退、勃起不全、精子減少といった副作用が出る場合があるとされています。副作用が出た場合でも服用を中止すれば問題ないとされています。医師の指導の下使用すればそこまで不安のない薬ですが、女性や未成年者の使用が不可だったり、妊娠中かその可能性がある女性は錠剤を触ってもいけないといった注意事項があるので、必ず医師の処方・指導の下服用するようにしましょう。
デュタステリド
「ザガーロ」という商品名で2015年9月に承認された国内2番目の正規AGA治療薬です。デュタステリドもフィナステリド同様、もともとは前立腺肥大症の薬として開発され「アボルブ」という名前で処方されています。クリニックによっては、AGA治療薬として「アボルブ」を処方する病院もあります。
デュタステリドの効果
デュタステリドもフィナステリド同様にAGAの原因である男性ホルモンの生成を抑制する効果があると言われてます。
フィナステリドよりも、デュタステリドの方が抑制する還元酵素の種類が多く、脱毛抑制効果が約1.5倍も高いという臨床結果が出ています。
その分副作用の影響も大きいとされることから、フィナステリドで思ったように効果が出なかった人にデュタステリドを勧めるケースが多いようです。
デュタステリドの服用方法・用法・用量
一日一回一錠服用。24時間毎、毎日決まった時間に服用するのが良いとされています。夜飲み忘れてしまう人などで、毎朝服用する人もいます。 含有成分量が異なる場合があるので必ず医師の指導の下服用してください。
デュタステリドの料金(月額)
クリニックでは国内正規品の「ザガーロ」か「アボルブ」がほとんどですが、稀に海外ジェネリックを処方している病院もあります。料金は国内正規品、海外ジェネリック共にそこまで変わらない印象です。
参考例:
ザガーロ:8,000円~
アボルブ:9,000円~
海外ジェネリック・その他:9,000円~
デュタステリドの副作用
フィナステリド同様に性欲減退、勃起不全、精子減少といった副作用が出る場合があるとされています。副作用が出た場合でも服用を中止すれば問題ないとされています。医師の指導の下使用すればそこまで不安のない薬ですが、女性や未成年者の使用が不可だったり、妊娠中かその可能性がある女性はカプセルの内容物を触ってもいけないといった注意事項があるので、必ず医師の処方・指導の下服用するようにしましょう。
ミノキシジル
AGA治療において、ミノキシジルは発毛を促進するための薬です。塗布するタイプの外用薬と服用するタイプの内服薬があります。
外用薬としては薬局などで購入できる第一類医薬品の「リアップX5」や「メディカルミノキ5」などが有名で、AGA治療のはじめの一歩として、病院に通う前にこれらミノキシジル外用薬を試す人も多いです。
内服薬は元々は高血圧の経口薬として用いられていましたが、副作用で全身の多毛症を引き起こすことが判明し、薄毛の治療薬として用いられるようになりました。病院でのAGA治療に用いられるのは主にこの内服タイプのミノキシジル。副作用の懸念が大きいため国内未承認薬となっています。
ミノキシジルの効果
フィナステリドやデュタステリドの脱毛を抑制する効果とは異なり、主に発毛を促進効果があります。現在のAGA治療の基本は、フィナステリドやデュタステリドで脱毛を抑えて、ミノキシジルで発毛を促進するというディフェンスとオフェンスを組み合わせた治療です。
円形脱毛症などAGA以外の薄毛にも効果的です。フィナステリドやデュタステリドと違って女性の使用も可能なので、女性の薄毛治療にも用いられます。
ミノキシジルの服用方法・用法・用量
外用薬であれば、毎日患部に決められた用量を塗布します。洗髪後、寝る前に塗布する人が多いです。
内服薬であれば一日一回一錠をフィナステリドと同時に服用するケースが多いようです。こちらもフィナステリド同様24時間毎、毎日決まった時間に服用するのが良いとされています。夜飲み忘れてしまう人などで、毎朝服用する人もいます。 含有成分量が異なる場合があるので必ず医師の指導の下服用してください。
また病院によってはミノキシジルを含有した薬剤を直接頭皮に注入する育毛メソセラピーを行っている病院もあります。
ミノキシジルの料金(月額)
薬局で購入可能な外用薬は7,000円程度。病院で処方される場合も大体それくらいです。内服薬はクリニックによって異なります。院内調合している病院もあれば、海外輸入薬を使用している病院もあり、値段はバラバラです。
参考例:
外用薬:7,000円程度
内服薬:5,000円~15,000円
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルにはさまざまな副作用がありますが、外用薬やメソセラピーの場合は副作用が出にくいと言われています。副作用が出るのは主に内服薬。頭髪だけでなく体毛が濃くなる「全身の多毛」は有名ですが、それ以上に恐怖なのが「初期脱毛」や「二次脱毛」と呼ばれるAGA治療中の脱毛症状です。これらの脱毛はミノキシジルが毛の成長を促進するために、ヘアサイクルを正常化する過程で起こるとされており、薬の効果が出ているということなので、AGA治療的には良い傾向と言われています。しかし、人によっては大量の脱毛が起こるので恐怖を感じる患者も多いです。
これら以外にも、元々低血圧の薬だったということもあり、心臓や肝機能に負担がかかるなど、人によっては重篤な副作用が出る場合もあります。事前検査をしっかり行い、低い濃度のミノキシジルからスタートすることで副作用を出にくくすることができます。